今現在、いろいろな食材が出回っていますが、それぞれの食材には産地というものがあります。例えば、お米であれば新潟魚沼産のコシヒカリが有名です。たいていの場合、「この食材なら産地はここ!」といったものがあるのですが、自然薯に関してはその産地について浮かんでこないという方も多いのではないでしょうか?ここでは、気になる自然薯の産地についてご紹介していきたいと思います。
自然薯の産地とは?
では、さっそく自然薯の産地について見ていきましょう。ちなみに、平成20年、つまり2017年の生産量をもとにしています。
1位:北海道 64000トン
2位:青森県 54300トン
3位:長野県 7580トン
4位:千葉県 5860トン
5位:群馬県 5230トン
6位:茨城県 3630トン
7位:岩手県 3400トン
8位:埼玉県 1640トン
9位:鳥取県 1630トン
10位:秋田県 1250トン
11位:山梨県 775トン
12位:岡山県 167トン
ちなみに、全国計では159300トンとなっています。1位である北海道は64000トンと全体の40.2%を占めています。2位である青森県は54300トンと全体の34.1%を占めています。1位の北海道と2位の青森県だけで、全体の74.3%を占めているわけですから圧倒的です。生産量で3位となっている長野県は7580トンと2位の青森県とはケタが違いますし、かなり引き離されています。
産地だからといって自然薯がおいしいとは限らない?
基本的に自然薯に限らず、産地となっているところのものがおいしいと思われがちです。確かにそういったこともあるのですが、だからといって産地となっているところのものが常においしいとは限らないのです。実際に、最近では生産量が少なく、産地とは呼ばれないようなところのものでもおいしいと評判になることが多くなっています。感覚としては全国各地にチェーン展開している勢いのある洋菓子店よりも、その地域にしかない洋菓子店のほうがおいしいといったことに似ているのかもしれません。
自然薯に関して言えば、有名な産地と言えるのはやはり生産量が圧倒的な北海道と青森県でしょう。もちろん、北海道や青森県の自然薯にもおいしいものはあるかと思いますが、だからといっておいしい自然薯が絶対に北海道産や青森県産であるとは限らないのです。生産量というのはもっともわかりやすいひとつの目安となってくるのですが、生産量のみで自然薯のおいしさはわからないものです。本当においしい自然薯というものを実際に味わって判断していきましょう。
産地のイメージはないものの五島列島の自然薯がおすすめ!
五島列島というとおいしいものがたくさんあって、環境の面でも恵まれているいいところというイメージがあるかと思います。しかしながら、その五島列島のイメージの中に「自然薯の産地」というものはないでしょう。実際に、五島列島と自然薯はどちらかというと結びつかないという方のほうが多いかと思います。ただ、産地のイメージはなくとも五島列島の自然薯は本当におすすめです。というのも、環境面で恵まれている五島列島だからこそ、おいしい自然薯ができるのです。
自然薯というのは、育つ環境によってまったく違った味わいになってきます。自然薯は「こういう環境でしか絶対に育たない」というものではありません。むしろ、環境に応じて自然薯のほうが変化していくのです。その生命力があるからこそ、栄養豊富な食材となるのですが、自然薯としての味は環境によって大きく変わってきます。例えば、同じ自然薯であっても灰汁が少なく食べやすいものもあれば、灰汁が多く食べにくいものもあります。天然か栽培かといった違いもありますが、その自然薯が育ってきた環境も大きく影響してくるのです。
環境は自然薯の味に大きな影響を与えてくるということは、環境面で恵まれていれば自然薯の味もよくなるということです。五島列島というのは恵まれた自然はもちろん、農業をするのに最適な土地でもあります。このように環境面で恵まれている五島列島だからこそ、その土地でできる自然薯もおいしいものに仕上がるのです。是非一度は五島列島の自然薯を味わってみましょう。