種いもの準備
3/14 今年から自然薯栽培に挑戦します。
自然薯(じねんじょ)とは、山林に自生する野生の芋類で、40年ほど前からパイプに添うように定植し、真っ直ぐで綺麗なものを畑で栽培する技術が普及しています。
近所にも自然薯栽培に挑戦した農家さん方がおられ、非常に難しいとのお声を頂きましたが、自分でやってみないことにはわかりません。人生とはリスクですから笑
早速、届いた種芋を以下の手順で処理しました。
1.晴天の2月〜3月に60グラムで切れ目を入れ、手で折る。繊維を壊さないため。
2.ベルクートフロアブル200倍、またはベンレートT水和剤100倍に10分浸す。
3.水分が残っている状態で消石灰を切口に付ける。
4.乾燥後、余分な石灰をブロアーで飛ばす。
5.僅かに湿らせたバーミキュライトを育苗箱に敷き、切芋を並べる。首に近いほど発芽が早いため、部位を揃えて並べる。(10〜15日差がある)
6.種芋が隠れる程度にバーミキュライトをかけ20〜25度に加温。5〜7日に1回水やり。
7.25度で1ヶ月、無加温で2ヶ月かかる。育苗箱の底から出てくる根をよく観察し、細かい水管理で発芽時の焼けに注意する。(25度を超える日の11時には軽く水をやり温度を下げる)
8.床から芽が10本前後出た時期に定植する。その際、外気温で3〜5日慣らし、芽の成長を確認する。
9.定植時にはできるだけ種芋を空気にふれされせず、乾燥をさける。
これからは種芋の温度と湿度の管理、そして、畑の準備です。芋類ですので、畑の土は痩せていたほうがいいのですが、重要なのは保水力。水はけが良すぎても悪すぎてもいい芋はできませんので、高畝を立てたり、排水を切ったりして調整しようと思っています。
真っ直ぐで綺麗な自然薯がたくさんできますように♪♪
畑にパイプを埋設
3/25 自然薯の種芋を定植するための畑の準備を行いました。あらかじめ、2月に堆肥を10a当たり2トンまいておいた畑です。
トラクターで出来るだけ深く耕耘し、田んぼの排水処理用の排土板で溝を掘ります。(ユンボーでも可能)深さは20〜30センチ、幅は20センチが目安です。水はけが良い畑の場合は深く、水はけが悪い場合は浅く溝を掘り、調整します。
その後、長さ1.3mの半円状のパイプに真砂土を入れ、(川砂、赤土でもOK)10〜15度の角度を付けて並べていきます。
その際、パイプの直径の幅に合わせて串を刺しておくと、土の重さでパイプの幅が広がらず、並べやすいです。私は100均一で売っていたワイヤーネットを加工して土に突き刺しました。
株間30センチで種芋を定植するため、30センチずつずらしながら、同じ角度で等間隔に並べています。
30センチを90メートル、合計300本のパイプを土中に埋め込みました。
自然薯は、土の密度が高い場所で大きくなる特性があるため、パイプ設置後は強く土を踏み込んでおくことがポイントです。
最後に、定植時の目印にするため、竹串をパイプの中央(株間30センチの中央)に刺し、棒が5センチ見えるほどの高さに畝を作ります。
五島の気候や夏場の気温、降水量で、自然薯の生育は大きく左右されるようです。夏場は出来るだけ涼しく保ち、程よい水分を土中に保っておく必要があります。
まずは種芋の芽出し管理を1ヶ月ほどかけて慎重にやっていくつもりです。
種いもの定植、支柱の設置
5/14
自然薯の芽が綺麗に生えそろったので、あらかじめ専用のパイプを埋めて準備をしておいた畑に種芋を植えました。
乾燥により芽が焼けてしまっていた種芋が何本かありましたが、予定通りに100メートル、300本の自然薯が栽培できそうです。
パイプを埋めた位置を知らせるための竹串を刺しておいたので、その竹串に添わせるようにして種芋を埋めます。15センチほどの深さが目安です。定植後の水やりをお忘れなく♪♪
あとはできるだけ高い畝を作り、自然薯のツルを固定するためのネットを支柱に縛ったら完成です。
雨が少ない真夏の乾燥で自然薯が枯れてしまわないよう、ツルが1メートルほどになったらホワイトマルチか、敷き藁をしておきましょう。
白黒マルチを被覆
自然薯の葉の最盛期
8/10
台風直撃
9/7
待ちに待った収穫作業
12/1