アスパラガスの育て方・栽培方法まとめ【年間作業日記】

冬の全刈り作業 

アスパラガス全刈り

アスパラガス全刈り

12/15 今年もこの季節がやってきました。アスパラガスの全刈り作業に取り掛かっています。
 
夏場には青々と茂っていたアスパラガスの茎や疑葉が、冬の寒さできれいに黄化したので、春に向けての準備をはじめます。
 
まずは、黄化したアスパラの茎や葉をトリマーで全て刈り取り、ハウスの外に持ち出します。
 
アスパラの茎や葉は膨大な量となり、邪魔になるので、すぐに焼却するのですが、刈り取ってすぐでは水分がまだ多いため、勢いよく燃えてくれません。
 
ですので、ハウスから持ち出したい日付よりも二週間ほど前に地表スレスレの箇所でアスパラの茎をあらかじめ切っておき、時間を置く必要があるのです。
 
ということで、今日はこの刈り取りだけで作業は終了です。

 

ハウス外への持ち出し

アスパラガス全刈り

アスパラガス全刈り

1/5 春に向けて、アスパラガスの準備を進めています。
 
今日は黄化したアスパラガスの茎葉をハウス外へと持ち出しました。すごいホコリで真っ黒になりながら黙々と作業します。丸1日かけて8棟すべての持ち出しが完了しました。
 
持ち出した茎や葉は雨に濡れると菌が繁殖するため、直ちに焼却します。2週間ほど前から刈っていたため、焼却もスムーズに終えることが出来ました。
 
明日は地表面に残った残渣をバーナーで焼き、消毒します。

 

ガスバーナーでの焼却消毒、茎の掘り出し

アスパラガスバーナー消毒

アスパラガス茎堀取り

1/6 アスパラガスの春芽準備3日目です。
 
本日はバーナーを使い、地表面の焼却です。アスパラの疑葉がホコリのように薄っすらと満遍なく堆積しているため、菌が繁殖しないよう、焼却します。特にアスパラの株の周辺は、収穫時に切り残した茎が地下部に何本も残っているため、念入りに焼きます。
 
すべてのハウス内を焼却し終えると、今度は地下部に残った茎を手作業で掘り起こし、回収します。菌の繁殖を防ぐために重要な作業なのですが、これが今回の冬の作業の中で最も時間と労力のかかるポイント。
 
幸い、家族や親戚に手伝ってもらっているので、二、三日で終わる予定ですが、たった一人でこの作業をするとしたら……。ゾッとします。笑
 
新年早々、たくさんの人に支えられていることを実感しています。笑

 

消毒、石灰散布

アスパラガス灌注

アスパラガス石灰散布

1/9 手作業での畝崩しがようやく終わり、本日は地表面に出てきたアスパラの株の消毒と、有機石灰の投入を終えました。
 
台風等で飛来してきた菌により、立茎が困難になり、根への養分の貯蔵が上手くいかず、全滅してしまう立枯病。その予防のために株に直接灌注し、菌の繁殖を抑制します。
 
そして、これまでは苦土石灰の利用でpHの調整をしてきましたが、今年からは化学肥料を使わずに、有機質肥料のみでの栽培に切り替えることにしました。
 
『セルカ』というカキ殻を砕いた有機石灰を利用し、堆肥の投入により酸性に傾くpHを調整します。
 
収穫時には週に一度のペースで有機液肥の散布をしているので、その時にもこの石灰を利用する予定です。

 

堆肥の投入

アスパラガス堆肥

アスパラガス堆肥

アスパラガス堆肥

1/10 本日は堆肥の投入です。
その量なんと、8トン!!
 
一般的な野菜を作る場合は、10アール当たり、2トンの堆肥を投入しますが、『畑の豚』と呼ばれるアスパラガスは非常に多くの養分を必要とするため、私たちは毎年の8トンの堆肥をこの時期に入れています。
 
もちろん収穫がはじまれば、その都度肥料を散布しますが、ハウス内に何もないこの時期にまとめて堆肥を入れておくのが一般的です。
 
ただし、最近の傾向としては、適材適所という言葉もある通り、必要な時期に必要な養分を補給してあげるのが野菜にとってはいいという考えが主流となりつつあります。
 
あらかじめ、たくさんの養分を投入していると、降雨や灌水でどうしても養分が吸収されずに畑の外に流れ出てしまいます。ですからアスパラの収穫のピーク時にたくさんの養分を直接根へと補給してあげるのが理想的です。そこで活躍するのが液肥というわけです。
 
さて、春芽準備も終盤に差し掛かってきました。ラストスパート頑張ります!!

 

耕耘、畝立て

アスパラガス耕耘

アスパラガス畝作り

1/11 通路の幅ギリギリを通る耕耘機を慎重に操作しながら、土と堆肥をかき混ぜます。その後管理機を使い、左右に土を飛ばしながら、水捌けが良くなるようにカマボコ状の畝を作っていきます。
 
一枚目の写真にある耕耘機は、ずいぶん古い型ですが、物持ちの良い祖父のおかげで、まだまだ元気に働いてくれています。
 
田畑の耕耘作業は基本的にトラクターの仕事となっていますが、こういう狭い通路などでは耕耘機が活躍してくれるため、やはりなくてはならない存在です。
 
明日でようやく春芽アスパラの準備が完了する予定です。あともう一息頑張ります。

 

灌水パイプ、防草シートの設置

アスパラガス灌水パイプ設置

アスパラガス防草シート

1/12 春芽アスパラの準備作業、ついに最終日となりました。
 
管理機で飛ばした土をカマボコ状になるよう綺麗にならし、灌水用のパイプを設置し、防草シートを張り終えました。
 
あとは2月中旬に二重カーテンでハウスを締め切り、大量に水をやり、湿度を上げ、春の到来をアスパラに知らせてあげると、その1週間後には柔らかい春芽アスパラがニョキニョキと顔を出してきます。
 
今年もたくさんの方に手伝って頂き、とても早く準備作業を終えることができました。あとはコツコツと地道に収穫作業に励むだけです。来年もどうぞよろしくお願いします。

 

ホワイトアスパラ用の遮光シート被覆

ホワイトアスパラガス遮光シート

ホワイトアスパラガス遮光シート

ホワイトアスパラガス遮光シート

1/29 2017年、初物の春芽アスパラガスを収穫するため、ついにハウスを締め切り、大量に灌水をし、保温を開始しました。
 
今年からはホワイトアスパラガスも作ることにしたため、遮光率ほぼ100%のホワイトシルバーシートを買い、グリーンよりもホワイトを5日早く被覆します。
 
完全に光を遮って栽培するホワイトアスパラガスの方が、ハウス内の温度が若干低いため、被覆の時期をずらして、収穫のピークをグリーンと合わせます。
 
ホワイトアスパラと、グリーンアスパラの違いは、生育中に太陽光にさらされたか、さらされていないかの違いで、品種は全く同じです。
 
真っ暗闇の中を懐中電灯の明かりだけを頼りに、毎日収穫するのは慣れるまで大変かもしれませんが、ほろ苦く、高級感のあるアスパラガスを、ホワイトとグリーンのセットで販売してみたいと思い、今年から思い切って栽培してみることにしました。
 
約2週間後からニョキニョキと春芽が地面から顔を覗かせる予定です。どうぞお楽しみに♪♪

 

グリーンアスパラの保温開始

アスパラガス保温

2/3 ホワイトアスパラガスを保温してから5日後の本日、グリーンアスパラガスの保温を開始しました。
 
二重にビニールを張り、たっぷりと水をやって保温してやると、写真のようにハウス内はミストサウナのような状態となります。
 
水を欠かさず与え続け、この状態を2週間ほど続けると、地面の中に埋まっているアスパラの株まで十分に温まり、春の訪れを感じた柔らかい新芽のアスパラが収穫できるようになります。
 
1ヶ月余りで終わってしまう春芽アスパラの目標反収は1トンで、この時期は1年で最も単価が高いため、勝負の1ヶ月となります。

 

春芽アスパラ収穫開始

アスパラ灌水

3/3 ビニールハウスを締め切り、毎日大量の水やりを欠かすことなくハウス内を蒸しこむこと2週間!!
 
地温が上がり、春を感じたアスパラガスが今年も芽吹いてくれました。毎年3月中旬から4月中旬まで、初モノの柔らかいアスパラガスを収穫します。
 
アスパラガスが成長する勢いをよく観察しながら、春芽の終了を決めています。早すぎると今年の収量が上がらず、遅すぎると親茎が十分に育たないので、翌年以降の生育に影響してしまいます。
 
今の収穫を欲張らずに、少しだけ早めに親茎を立て始めることがポイントです♪♪ こういうところに農業の難しさをいつも感じますし、良くも悪くも日々の積み重ねが素直に結果に出てくる仕事だと感じています。

 

ホワイトアスパラ収穫開始

ホワイトアスパラガス

ホワイトアスパラガス

4/1 

今年はじめて栽培してみたホワイトアスパラ!!遮光シートの中ですくすく元気に育ち大成功でした!!

太陽の光をほぼ100%遮った状態で栽培するため、頭に付ける懐中電灯で照らしながらの収穫作業で、慣れるまでに少し時間がかかりました。

しかし、グリーンと比べて真っ直ぐで太く、綺麗なホワイトアスパラが収穫できました。しかも除草作業もなくて楽チン♪♪

今年は実験的に一棟だけ作ってみただけでしたので、来年は栽培棟数を増やし、グリーンとのセット販売に力を注ぐ予定です。

グリーンと比べて地温が上がりにくく、収穫のタイミングを合わせるのが少し難しそうですが、どうにか頑張ってみようと思います!!

 

ホワイトアスパラ収穫完了

ホワイトアスパラガス

ホワイトアスパラガス

ホワイトアスパラガス

4/14 

ホワイトアスパラの収穫が無事に終了しました!!

高額な遮光シートを傷つけないようそっと剥がすと、ビッシリとホワイトアスパラが生え揃っていました。

収穫時に真っ暗闇で見ていた光景とはやっぱり少し違い、植物の生命力の強さをひしひしと感じます♪♪

今後はグリーンアスパラと同じように茎葉を茂らせ、光合成を促し、根に養分を蓄えてもらうのですが、シートを剥がした時点で10センチを超えるホワイトアスパラは綺麗な親茎に育ってくれません。

そこで、シートを剥がした直後の作業は少し勿体無いような感覚に襲われながらの、10センチ以上に伸びたホワイトアスパラの収穫作業となります。ちなみに、普段収穫しているアスパラの長さは26センチ以上となります。

元気な茎葉を茂らせるための立茎作業はアスパラ栽培において安定した収穫量を確保するための最も重要な作業となるため、もったいないようですが、ここはしょうがないので、どうにかB品にでもして販売するしかありませんね。

 

春芽終了後の立茎作業

アスパラガス立茎

4/29 春芽の収穫後から、立茎(りっけい)作業に入りました。
 
立茎とは、単三電池くらいの太さのアスパラを1メートルあたり約12本ずつ残してゆき、そのアスパラから枝葉が伸び、写真のように青々とした小さな森のようにハウス内を仕上げていく作業のことを意味します。
 
この青いモジャモジャは葉っぱのように見えますが、実は違い、擬葉(ぎよう)と呼ばれる葉っぱもどき(ただし光合成可能)です。

葉っぱもどきなのに、光合成できるなんて、もはや本物の葉っぱでよくないか??笑
と、ツッコミたくなりますが、そこはご愛嬌。

そして、この光合成が非常に大事で、冬まで茎や葉を枯らすことなく、上手に栽培しなければ、十分な栄養が根へと蓄えられず、翌年の春芽の収量に大ダメージを与えてしまいます。

なぜならアスパラガスは毎年苗を植え替える一般的な作物ではなく、地中に数メートルにも及ぶ株と根を残したまま長いものだと数十年も長生きする永年作物だからです。

ですから立茎作業を失敗した場合、翌年の春芽だけのダメージだけで済めばまだいいのですが、春芽が失敗するということは、翌年の立茎がうまくいかず、立茎がうまくいかないということは、再来年の春芽の収穫がうまくいかずと、、、たった一度の失敗が複数年にわたる負のサイクルを招いてしまう危険だってあるのです。

立茎中に台風が来たり、害虫や菌が繁殖したり、モグラに根を食べられたり、異常気象が起こったりと、様々な要因でアスパラの状態は変わっていきます。

とりあえず今年は写真の状態までこぎつけられたので、あとは夏芽を収穫しながら、冬まで枯らさぬように大事に育てていくだけです。

長くなりましたが立茎作業の重要性を説いてみました。

 

ヨトウムシ対策のフェロモントラップ

フェロモントラップ

6/1 アスパラ栽培において、毎年梅雨の時期から悩まされる害虫がヨトウムシ。
 
小さな黒い幼虫が、柔らかい穂先を食べ、せっかく育ったアスパラが出荷できなくなってしまいます。
 
しかも面白いのが、太くて綺麗なアスパラばかりを狙って食べられてしまうことです。

人にとっておいしい太くて綺麗なアスパラは、虫にとってもやはり美味しいのでしょうね。笑

そこで今年からは、できるだけ農薬の散布回数を減らすためにフェロモントラップをビニールハウスの周囲に設置することにしました。

農薬ばかりに頼っているとヨトウムシに免疫ができてしまい、農薬が効かなくなってしまうのと、何より食の安全のためです。

ちなみにフェロモントラップとは、ヨトウムシの成虫であるヨトウガの雄と雌がハウス内で勾配し卵を産むのを阻害する装置です。ヨトウガの雌が発するフェロモンで雄を呼び寄せ、ハウス内への進入を防いでくれます。

設置した翌日からすでにヨトウガがトラップにかかっており、効果てきめん!!今年からは減農薬栽培で育ったアスパラガスをみなさまに提供できることと思います。

 

摘芯時の注意点

アスパラガス摘芯菌繁殖

6/23 

アスパラガスの摘芯(伸ばした親茎の先端を1.2メートルの長さで切り揃えること)を6月3日に終えていたのですが、切り口が茶色に変色しているものが何本か見受けられます。

これは摘芯をするタイミングが早かったのが原因で、切り口から溢れ出すアスパラの水分が乾燥せずに菌が繁殖してしまったものです。

親茎を伸ばしはじめて40〜50日後が摘芯のタイミングなのですが、一斉に摘芯してしまうと、どうしても後から立茎した親茎数本がまだ未熟な状態で切られてしまうため、水分が多く出てしまうのです。

この症状を抑えるには、一斉に摘芯するのではなく、一本一本手作業でやるのがベストなのですが、毎日の収穫作業もありますので、そんな手間はかけられません。

そこで、別の方法としては、日中の気温が高く晴れた時間帯に、南側を切り口が向くように斜めに切るという方法。

ハウスの向きにより、南向きに切り揃えることが難しい場合もあると思いますが、来年からはこのことに注意しながら摘芯していこうと思います。

 

有機液肥を根っこに直接注入

株元灌注

アスパラガス動噴

7/10 「畑の豚」と呼ばれるアスパラガスには、とにかく大量の栄養が必要となります。
 
毎年冬になると10トンもの完熟堆肥を投入するのですが、それだけでは不十分で、1週間に1度、200リットルの有機液肥を1メートルピッチで病院で注射をする時のように土中に直接打ち込んでいきます。
 
普通は葉っぱにかけたり、散水と同時に水に混ぜ込んで散布するのですが、無駄になる肥料が少なく、直接根が吸収してくれるので、手間暇はかかりますがアスパラにとってはいいことずくめのこの方法。

夜間にぐっと成長するアスパラガスは、翌朝になると目に見えて太く真っ直ぐに、毎回育ってくれています。

明日からも収穫が楽しみです♪♪

 

収穫、選別作業

アスパラガス選別機

アスパラガス

7/11 毎朝、6時頃から収穫を開始し、25センチ以上のアスパラを刈り取っていきます。取れたものを水洗いし、選別機にかけて長さを揃え、太さごとに振り分けます。
 
小さな虫食いのチェックもありますので、目視での選別作業が一番時間がかかるところ。
 
虫が好んで食べるということは、農薬が少なく、栄養が豊富な証拠なんですけどね。笑

しかし、もちろん虫食いのある商品を販売するわけにはいかないので、気を使って念入りに作業します。

万が一、商品におかしい箇所がありましたらすぐに連絡ください。一切の遠慮はいりません。即日対応させていただきますので、よろしくお願いします。

 

剪定作業

アスパラガス剪定

アスパラガス剪定

アスパラガス剪定

アスパラガス剪定

7/21 ずっとしなければならないと思っていたアスパラガスの散髪がようやく完了しました。
 
湿気が多い中での剪定作業は切り口で細菌が繁殖し、病気に感染する原因となるので、晴れた日に行わなければなりません。
 
ですので、雨の続く梅雨の季節には剪定したくてもなかなかできない日が毎年続いてしまいます。

1.4メートルほどの高さに揃え、通路に張り出した枝葉を切り、地面から60センチほどまでの高さにある下枝を残さずポキポキちぎります。

この作業をすることにより見通しがきき、収穫しやすくなるのはもちろんですが、茂り過ぎた枝葉に流れていた余分なエネルギーが新しく萌芽してくるアスパラに使われるため、収量がアップします。

ただし、人と同じで一気に枝葉を失ってしまうと免疫が落ちてしまうのでほどほどに!笑
数回に分けて整枝してみてもいいかもしれません。

強烈な太陽光に照らされたハウス内での肉体労働ですから、正直言ってアスパラの管理で最もしんどい作業となります。正月明けから行う春芽の準備が作業量的に多いのですが、やっぱり暑い中での作業が体力を激しく消耗してしまいます。

いくら水分を補給しても、すぐさま汗として流れ出してしまう様、そしてうるさいくらいのセミの鳴き声に、夏の到来を感じることができました。

このしんどい作業を2日間手伝ってもらった家族、叔父、叔母に感謝です!残すところ3ヶ月しかない収穫をがんばろーー♪♪

 

ハウス内での小さな生態系

カエル

7/23 畑ではたくさんの生き物が小さな生態系を築き、共存しています。
 
ヨトウムシやスリップス、ナメクジのようにアスパラガスを食べてしまう害虫もいますが、アスパラを守ってくれている益虫もいます。
 
例えば早朝に収穫しているとケロケロと鳴き声が聞こえてくるカエルは小さな虫を食べてくれていますし、ミミズやダンゴムシ、小さなゲジゲジに見える虫(ヤスデ)は畑の土を分解するのに役立ってくれています。

スリップスの幼虫を食べてくれる目に見えないほどの小さなダニもいますし、こんな小さなビニールハウス内でもしっかりと食物連鎖は機能しているようです。

化学肥料や農薬に頼って大量生産しなくても、自然の力に任せておけば、美味しい恵みは実ってくれるようです。我々はその恵みを少しずつ大切に消費しながら生活すべきなのかもしれません。

こういう意味合いを込めて「(自然の恵みを)いただきます」と、食物連鎖の一員であることを自覚しながら、食事の前に手を合わせて唱えるのでしょうね。

今回は少し真面目な回でした。笑

 

酸性の土を弱酸性に補正

苦土石灰

8/5 週に一度、アスパラガスに大量の有機液肥を投入しているために、土壌のpH(酸とアルカリのバランス)は酸性に傾いてしまいます。
 
いも類を作る時には酸性の土壌がよく育つのですが、大抵の野菜が好む土壌のpHは弱酸性(6〜6.5)が理想。
 
そこで、酸性に傾き過ぎたpHを補正するために散布した肥料に含まれる窒素と同じ割合の石灰を通路に散布します。

月に一度、土壌のpHを測定し、その値に応じた量の苦土石灰や消石灰で弱酸性になるよう補正したほうがより正確です。

弱酸性に保たれた土壌の場合は、害虫が繁殖しにくく、作物の根が張るため、元気な野菜を収穫するための重要なポイントとなります。

 

真夏の暑さ対策

アスパラハウス換気

8/5 梅雨が明けてからというもの全く雨が降らず、30度越えの気温が続いています。
 
外の気温よりも高い温度を保つためのビニールハウスですから、日中のハウス内の温度は日が差すと35度を優に超えています。
 
アスパラガスにとって過ごしやすい気温は35度までですので、それ以上の温度になると土壌が乾燥し過ぎたり、暑さで枝葉のハリがなくなったりしてしまいます。

そこで我々の圃場のビニールハウスでは、毎年梅雨が明けると、写真のようにハウスの入口と出口にある妻面の解放を行っています。

こうすることにより、熱気が溜まりやすい前後のハウス上部を中心に換気ができ、アスパラの枝葉が熱で焼けてしまう心配もなくなります。

実をいうと、ビニールハウスの構造によっては入口の上部に換気のための通風口があるのですが、台風が頻繁に通過する我々の地域ではビニールの脱着が容易になるようなシンプルな構造でないと、いざという時に困るため今のスタイルに落ち着いています。

農家さんによっては日よけのためのシートをハウスの内部に設置する方もおられますが、経費の問題と、やはり台風が来た時のビニールの脱着のことを考えると、しばらくはこの方法でやっていくつもりです。

新しい技術や資材がどんどん開発される昨今ですが、どの方法を採用すべきかに関して信念のある選択をすることで、他の農家さんとの差別化を図らなくてはならないと思っています。

 

早朝のアスパラガス収穫

アスパラガス

9/5 毎朝6時からアスパラガスの収穫を行っています。春先と真夏の時期はアスパラの成長が早く、朝夕2回収穫を行いましたが、今の時期は量的に少し落ち着いていますので、毎朝の1度きり。
 
それでも1日に10センチも成長するアスパラですから、ビニールハウス8棟分でコンテナ2杯分、重さにして10キロほどの量にもなり、毎日よく成長してくれるものだと感心してしまいます。
 
今年のアスパラのシーズンも残すところ1ヶ月半となってしまいましたが、ラストスパートで駆け抜けようかと思っています。

今年の最終的な収量は10アールあたり何トンになったのでしょうか? 実感としては目標の3トンを超えている感覚はあるのですが、10月の集計を楽しみにしておきます♪♪

 

今年も無事に収穫を終えることができました

アスパラガス

11/1 

今年度のアスパラガスの収穫、販売が無事に終了しました。今年から野菜のネット販売を開始し、予想を超えたたくさんのご注文を頂きました。本当にありがとうございます。

ミルキークイーンと安納芋の販売は引い続き行なっております。特に安納芋は完売間近なので、気になる方は検討をお願いします。

そして、この冬の間にアスパラガス用の鮮度保持袋(野菜の呼吸と水分の調整をし、鮮度が2倍長持ちする袋)を準備する予定なので、より一層新鮮な状態でアスパラガスをお届けできる予定です。

初物の春アスパラガスは来年の3月から販売する予定ですので、どうぞ楽しみに♪♪

それではみなさん、急に寒くなってきましたので体調管理には十分ご注意ください。今年度のアスパラガス、たくさんのご注文ありがとうございました。