アスパラガスの種類と品種(グリーン、ホワイト、紫の違い)

アスパラガス

茹でたり、焼いたり、炒めたり、揚げたりと、様々な調理方法で美味しく食べることができるアスパラガスには、いろいろな品種があります。スーパーなどで野菜売り場を眺めているだけでは、なかなか知ることのできないアスパラガスの品種と特徴について、紹介してみたいと思います。

グリーン、ホワイト、紫の違い

アスパラガスの品種をご紹介する前に、前提としてグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス、紫アスパラガスの違いについて押さえておきましょう。一般的に日本では、アスパラガスといえばグリーンアスパラガスのことを指しますが、ヨーロッパでアスパラガスといえば、ホワイトアスパラガスのことを指します。畑やビニールハウスで日光を浴びながら育ったグリーンアスパラガスに対して、ホワイトアスパラガスは土の中や遮光シートの暗闇の中で光に当たらないようにして育ちます。この栽培方法の違いがグリーンとホワイトの違いで、品種が違うわけではありません。

しかし、紫アスパラガスに関しては品種が違います。グリーンアスパラガスと同じように畑やビニールハウスで日光を浴びて育つのですが、品種が違うため表面が紫色をしています。あの紫色の正体はアントシアニンであり、ブルーベリーに多く含まれている成分です。ただし、紫色なのは表面だけなので、茹でたりして熱を加えるとグリーンに変わってしまいます。もしも紫アスパラガスを購入し、調理する場合にはよく洗ってサラダにして食べることをオススメします。ホワイトとパープルは日本では珍しいので、もしも店頭で見かけたら、食べてみてください。

ちなみに、農ライフ五島ではグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスを栽培しています。

アスパラガスの品種

アスパラガスには、ウェルカム、ガインリム、バイトル、ガリバーをはじめとして多彩な品種があります。ウェルカムは穂先の締まりがよく、他の品種と比較して収量が多く、根から入る菌に強いという特徴を持っています。ガインリムはグリーン、ホワイト兼用品種で、低温でも発芽しやすいという特徴があります。バイトルは、他の品種と比較して収量が多く、夏季の穂先の開きが少ないのが特徴。ガリバーは穂先の締まりがよく、全雄で一本一本が太いのが特徴です。

ちなみにこれらのうち、農ライフ五島で栽培しているアスパラガスはウェルカムという品種です。

それ以外には、北海道で生産されているオランダ系品種のグリーンアスパラガスの一種となる“コロポックル”、アメリカで育成された品種のアスパラガスで、1960年代に日本に導入され現在でも日本で生産されている“メリーワシントン”、ウェルカムと同じくグリーンアスパラガスの一種で、病気に強く収穫量も比較的多い“ハイデル”など、挙げるとキリがないほど多くの品種があります。

通販でアスパラガスを購入されることのよくある方は、何の品種かもチェックしてみると面白いかもしれません。手にとって、ちょっとした違いを見つけてみるのもいいでしょう。

ウェルカムという品種の特徴にいて

農ライフ五島で栽培している、ウェルカムという品種について、さらに特徴を紹介してみたいと思います。アスパラガスは根から入るさび病やフザリウム菌に侵されやすい野菜ですが、それらの菌に強い品種です。草勢いが強いため生育も優れており、揃いも良いので、見た目が美しいのも特徴といえます。穂先がキュッと締まっており、茎は太く丈夫なので全体として形がまとまっています。鮮やかな濃い緑色をしているので、スーパーで上記の品種が並べられていたとしても、比較的見た目がキレイなものがウェルカムなはずです。

茹でておひたしにしたり、炒めものにするなど簡単な調理でアスパラガスを楽しむことができますので、是非とも農ライフ五島のウェルカムを味わってみてください。

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